沖縄県の古謝玄太知事は6日、就任後初めての県議会で所信表明を行い、米軍普天間飛行場所属の米海兵隊の男が女性への強盗殺人容疑で逮捕された事件について、「綱紀粛正と再発防止の実施を強く求める」と強調した。
事件への対応と抗議
古謝氏は冒頭、被害女性の冥福を祈り、遺族に哀悼の意を示した上で、「極めて悪質で県民に大きな不安を与える事件であり、断じて許せるものではない」と厳しい表情で語った。
5日には沖縄に拠点を置く米軍や米政府、防衛省、外務省の幹部らを県庁に呼んで抗議したことに触れ、「このような悲惨な事件が二度と起きないよう、米軍と日米両政府の責任において、実効性のある抜本的な対策を講ずるよう強く求める」と述べた。
今後の方針と基地問題
古謝氏は近く上京し、高市首相らに米軍の綱紀粛正や再発防止を要請する方針だ。
所信表明では、普天間飛行場の名護市辺野古移設について容認の立場を改めて主張。同飛行場を含む嘉手納基地以南の米軍基地返還計画の着実な実施を国に求め、沖縄の経済発展につなげるため、返還跡地の活用に取り組む考えを示した。
県政運営の姿勢
また、安全保障を重視しつつ、基地負担の軽減や離島振興、県民所得の倍増などに向け、経済界や市町村と連携する県政を目指す考えを強調した。
県議会(定数48)の勢力図は、知事選で古謝氏を推薦した自民党などに所属する知事派が29人、反知事派は19人となっている。