松山市長・野志氏、5選不出馬を表明 4期16年で区切り
松山市長・野志氏、5選不出馬を表明 4期16年で区切り

松山市の野志克仁市長(59)は4日、市議会9月定例会本会議で、任期満了に伴う次期市長選(11月8日告示、15日投開票)に立候補しない意向を表明した。「次の市長にバトンを渡すのが最も良い」と述べ、4期16年で市政運営に区切りを付ける考えを示した。

不出馬の理由と実績

本会議終了後の記者会見で野志氏は、JR松山駅周辺の再開発事業を巡り、「にぎわい施設」整備の事業協力者が決まり、一定の道筋がついたことも不出馬を決めた理由の一つに挙げた。その上で、「これからのまちづくりへの思いもあるが、永遠に市政を担えるわけではない。どこかで次の市長に引き継ぐのが第一と考え、決断した」と説明した。

在任中を振り返り、道後温泉本館の保存修理や、緊急時に避難所となる小中学校・公民館の耐震化などを実績に挙げ、「常に全力だった。市長の仕事はすぐに結果が出るものもあれば、時間がかかるものもある。日々の事象にまっすぐ向き合ってきた」と述べた。今後については白紙とし、「貴重な経験をさせていただいたので、生かしていければ」と話した。

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経歴と市長選の構図

野志氏は岡山大卒。南海放送アナウンサーを経て、2010年11月の市長選に無所属で出馬し、前市長で愛媛県知事選に転じた中村時広知事らの支援を受けて初当選した。

JR松山駅周辺のまちづくりでは、再開発の目玉だったアリーナ構想が、4月のIT企業サイボウズの撤退で頓挫。その後、28年3月末で閉館する市民会館に代わる文化施設を整備する案に戻るなど、方針転換が続いた。

市長選には、元県議の中野泰誠氏(43)、市議の田中エリナ氏(41)、元電力会社社員の木下豪氏(44)の3新人が立候補を表明している。

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