「残り人生、AI革命に全賭け」LINEヤフー前会長・川邊健太郎氏が退任後の旅先で語る
「残り人生、AI革命に全賭け」LINEヤフー前会長が語る

LINEヤフー前会長の川邊健太郎氏は、今年6月の任期満了による退任後、キャンピングカーで山陽・九州地方をめぐる旅に出ていた。AI革命を熟慮し、「人間とは」「自分に何ができるのか」を探す旅だった。旅の途中の鹿児島県滞在中(7月25日)に、産経新聞の電話インタビューに応じた。激甚災害に指定された熊本地震発生の3日前だった。

「インターネットはAIの地ならし」

ベストセラーになっている著書「7つの激変 いかがわしい者たちが主役のインターネット産業30年史」(東洋経済新報社)の冒頭で「さよなら、インターネット」と書いた真意について、川邊氏は次のように語った。

「急膨張していったインターネット産業の急成長みたいなものが、いったん収束を迎えるんだろうなということです。その代わりに次にもっとより大きな、AI産業が出てくるんだろうという意味です。そういう予感を今すごく持っているんです。AI産業が拡張して、存在感を飛躍的に増していく。インターネットは、AIの地ならしにすぎなかったという意味を込めました。AIは今までの技術と一線を画します。自分自身もほぼすべての役職を辞めました。ネット産業での30年はすべて忘れて、これからの人生はAI革命に全賭けします」

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ネットの混乱とAIによる整理

現状のインターネット空間について、川邊氏は「SNSの混乱が今一番極まっているのではないでしょうか。荒れたネット空間も目立ってきて、社会を混乱させる要因にもなっています。しかし、比較衡量の問題です。100%いいものなんかないです。さまざまなサービスの利便性を飛脚的に進めたことも大きいです。車社会がそうですよね。交通事故が多いからと言って、車に乗らないわけにはいかない。人間の自由が確保されていること、自由が拡大していくことのメリットの方が大きい。AIによって、ネットの混乱もある程度は整理されていくのではないでしょうか」と述べた。

動画への悔いとAI時代の人間の価値

LINEヤフー時代にもっとやっておけばよかったことについては、「やっぱり動画ですね。動画の取り組みがYouTubeが出てきた時でも成り立つと思えたらよかったのですが、戦う人が僕だったからうまくいかなかったと思うんですよね。サービスをやりきることができればと思いますね」と振り返った。

AI時代における人間の知性や創造性の価値について、「やはり、本当にやりたいこと、興味がわくことをできるようになることが非常に重要になるのではないでしょうか。AIと人間は共存していくことになるでしょう。役割分担ですね。何かやるときに、前半が人間で、中後半がAIみたいな」と語った。

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