産経新聞の人生相談コーナーに、自律神経失調症と多汗症を抱える60代の主婦から「前向きに生きるにはどうすればいいのか」という悩みが寄せられ、熊木徹夫氏が回答した。
「物が二重に見え始め」「包丁を持つのが怖い」
相談者は60代の主婦。自律神経失調症と多汗症の病があり、精神的に安定しない状態が続いている。気分が落ち込むと自分を責めてしまい、これまでに3回の自殺未遂を経験したという。
最近は体調がさらに悪化し、1カ月ほど前には薬の飲みすぎでふらついて転倒し、入院。その頃から物が二重に見える症状も始まった。家事がはかどらず、包丁を持つことも怖いと訴えている。
「何もできないので夫には迷惑をかけっぱなしですが、心の広い人なので救われています。このままではいけない、と思っています。これから前向きに生きていくためにも、何かひとつでも大きく変えたいのですが、どうすればいいのか分かりません」と相談者は綴っている。
「まず今日一日を安全に終えること」
これに対し熊木徹夫氏は、「前向きに生きようとすると、かえって苦しくなることがある。人は前を向けない時に、無理に前を向こうとして、自分をさらに責めてしまうからです」と指摘。
その上で、「今のあなたに必要なのは、人生を大きく変えることではない。まず今日一日を安全に終えることです。今は、ただ今日を生き延びるだけで十分なのです」と回答した。



