終戦81年、島根県内各地で平和祈る式典 遺族らが静かに祈り
終戦81年、島根県内各地で平和祈る式典 遺族らが静かに祈り

終戦から81年を迎えた15日、島根県内の各地で戦没者をしのび、恒久平和を祈る式典や催しが開かれた。戦争の記憶の風化や遺族の高齢化が進む中、参列者は静かに祈りをささげた。

松江市では護国神社で記念祭

松江市の松江護国神社(殿町)では、戦没者を追悼する記念祭が営まれた。サンフランシスコ平和条約が発効した1952年から毎年行われており、今年は市内外から遺族ら約25人が参列した。

工藤徹宮司(62)が慰霊と平和を祈念する祝詞を奏上した後、参列者が祭壇に玉串を奉納。正午の時報に合わせて全員で黙とうし、犠牲者の冥福を祈るとともに恒久平和への誓いを新たにした。

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市遺族連合会の角田一夫会長(82)は「海外で今なお戦争や紛争が続く中、戦争の悲惨さや平和の尊さを子どもたちへ語り継ぐ責務がある」と話した。

出雲市では遺品を展示する催し

出雲市の斐川町慰霊塔では、各家庭に伝わる戦没者の遺品を並べる「平和の語り部」が開かれた。遺品を語り部に見立て、平和について考えてもらおうと、町遺族会青年部(大場利信部長)が企画した。

特別に開扉された塔内には、出征者名を記したのぼりや武運長久を祈る寄せ書きを掲示。千人針や兵士の帽子なども並べられ、参列者が手に取りながら兵士の心情に思いを巡らせた。町遺族会の山田三夫事務局長(78)は「遺品を通して当時、何があったか考えるきっかけになれば」と願った。

今市町の一の谷公園にある平和祈念塔には、市内の陸海空の自衛隊OBの有志8人がお参り。詩吟を献納し、経を唱えた。

益田市では平和の鐘をつく

益田市の浄土真宗本願寺派の龍川山正法寺(横田町)では、地元住民が「平和の鐘」をついて手を合わせた。正法寺では数年前から、広島と長崎に原爆が投下された8月6、9日と、終戦の日に平和の鐘を鳴らしている。正午前に地元住民らが境内に集まり、黙とうした後、鐘を1人ずつ順についた。

大畑俊正さん(79)は毎年参加しており、「平和を願う気持ちを込めて今年も鐘をついた」と話した。須山成顕住職(56)は「誰もが幸せに暮らせるようにと思いを込めさせていただいた。争いごとのない平和な世界になることを願う」と語った。寺では22日、戦没者の追悼法要を営む。

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