島根県奥出雲町の雲南署鳥上駐在所で勤務する川上達也巡査部長(37)が、同町鳥上地区で手描きのポスターなどを使い、防犯や防災を呼びかけている。自作のイラスト付きで「ニセ警察官発生中!」「防災とは」などと書かれたポスターは、公民館に掲示されたり、各家庭にチラシとして配布されたりしている。
警察官を志したきっかけ
川上巡査部長は出雲市出身。中学生の頃に刑事ドラマを見て憧れを抱き、警察官を志すようになった。広島市の大学を卒業後、2011年に島根県警に入り、益田署や川本署管内の駐在所を経て、22年から鳥上駐在所で勤務している。
イラストを本格的に描き始めたのは鳥上駐在所に配属されてから。元々趣味程度で絵を描いており、有名人を描いた作品を駐在所内に飾り、似顔絵ギャラリーとして訪れた人に楽しんでもらっていた。
20点以上のポスターやチラシを制作
その作品を見た当時の雲南署幹部から、同署の部署を紹介するポスターの制作を依頼されたのを手始めに、各種啓発ポスターなどを制作するようになった。ペンやクーピーなどを使い分け、色を重ねるなど工夫を凝らしている。8月には、特殊詐欺の手口をイラストで説明し、折りたたむと卓上三角柱になる立体チラシも手がけた。これまで制作に関わったポスターやチラシなどは計20点以上に上る。
住民からの反響と今後の抱負
鳥上駐在所近くの町立鳥上公民館の嵐谷康隆館長(60)は「手描きだから目に留まりやすく、住民が足を止めてよく眺めているのを目にする」と話す。川上巡査部長の耳にも、ポスターなどを見た町民から「つい読んでしまう」などの感想が届くといい、「今後も描き続けて、町の治安維持につなげたい」と意気込んでいる。



