群馬県太田市の住宅で住人の会社員・手塚由佳さん(52)が殺害され、長男(26)が軽傷を負った事件で、県警は27日、手塚さんの長女(28)の元夫で、公開手配していた栃木県佐野市伊勢山町、職業不詳の三原理稀(りき)容疑者(30)を、長男に対する殺人未遂容疑で逮捕した。
容疑を認める
発表によると、三原容疑者は25日午後0時15分頃、太田市市場町の住宅で、帰宅した長男の後頭部や背中を包丁で切りつけて殺害しようとした疑い。「間違いない」と容疑を認めており、県警は手塚さんの殺害にも関与したとみて調べる。
逃走から逮捕まで
三原容疑者は現場から徒歩で逃走した。県警は27日昼頃、約35キロ離れた群馬県高崎市のJR高崎駅周辺の防犯カメラに似た人物が映っているのを確認。捜査員が、同市江木町のパチンコ店にいた三原容疑者を見つけて逮捕した。事件当時とは違う服装で、公共交通機関で移動したとみられる。
DV相談の経緯
長女と三原容疑者は離婚後も一時同居。栃木、群馬両県警には、三原容疑者のDV(配偶者や恋人からの暴力)に関する相談などが寄せられていた。
長女は手塚さんの世話で太田市の実家に戻る予定だったが、三原容疑者から「家族と俺のどっちを取るのか。母親と長男を殺して自分も死ぬ」と言われたとし、今月19日に栃木県警に相談していた。
一方、長女は事件化を望まず、三原容疑者との交際継続を希望したため、県警は同日、三原容疑者に危害を加えないよう対面で指導した。一連の対応について県警は「長女の意向に沿って対応したが、重大な結果が発生したことを重く受け止めている」としている。
栃木県警は、相談内容を群馬県警と共有。群馬県警は事件前日の24日、長女に避難するよう助言した。「必要な対応はとった」としている。