栃木県宇都宮市金田町に住む若色マサ江さん(84)の日常を収めた動画がSNSで人気を集めている。食レポや食卓での家族の会話が「親近感が湧く」などと反響を呼び、TikTok(ティックトック)とユーチューブ、インスタグラムを合わせた総フォロワー数は20万人を超える。
きっかけは孫との軽妙なやり取り
昨年1月、マサ江さんが大根を切ってたくあんを漬ける様子を動画で投稿すると、孫の賢太さん(34)との軽妙なやり取りに「仲良しな姿に癒やされました」などのコメントが寄せられ、ティックトックでは600万回以上、ユーチューブでも43万回以上再生された。
マサ江さんがスナック菓子や話題のスイーツを食べて感想を語る動画も人気で、「おいしい」「不思議な味」など本音の食レポが評判だ。週1本ほどのペースで投稿される約10分~20分の動画には、畑仕事やひ孫と遊ぶマサ江さんの何げない日常が映されている。
約6年前の投稿から始まった人気
動画投稿は約6年前に始まった。同市内に住む賢太さんが運転する軽トラックで田んぼを見回っていた際、助手席でマサ江さんがこっそりパンを食べている様子を見て、賢太さんが動画を撮影して投稿すると、「おちゃめでかわいい」などのコメントが寄せられ、思いのほか反響があった。
当時はコロナ禍で、実家になかなか帰れずにいる人も多かった。賢太さんは、「コメントを読むと、うちのマサ婆を見て自分の祖母に重ねて安心したり、親近感が湧いたりする人が結構いました」と振り返る。その後、賢太さんが撮影や編集を担当し、動画を定期的に投稿している。
視聴者からの声が原動力に
マサ江さんは当初、恥ずかしさもあって乗り気ではなかったという。しかし、視聴者から声をかけられたり、応援コメントが寄せられたりするのがうれしくなり、今では自分のスマホを持ち、動画に寄せられるコメントを読んでいる。マサ江さんは「体を気遣ってくれたりかわいいと褒めてくれたりして、誰かの楽しみになっていると思うと元気になる」と笑顔を見せる。
健康を維持するには「よく食べてよく寝ること」が大事だと語り、動画の撮影などで孫やひ孫たちと一緒に過ごす時間が増えたことも支えになっているという。「人生100年時代。ひ孫たちはまだ小さくて元気いっぱいだから、負けないように元気で、動画投稿もできる範囲で続けたい」と意欲を見せた。



