拉致家族ら米へ出発「めぐみが61歳、時間経過の残酷さ伝える」政府高官らに協力要望
拉致家族ら米へ出発、政府高官らに協力要望 めぐみさん61歳

北朝鮮による拉致被害者の家族や超党派の拉致議連メンバーらが21日、被害者の早期救出に向けた協力を求めるため、米国へ出発した。首都ワシントンで米政府関係者らと面会し、25日に帰国する予定だ。

「時間の経過の残酷さを伝えたい」と拓也さん

横田めぐみさん(61)=拉致当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(58)は、出発前に羽田空港で取材に応じ、「平和な時間を奪った加害者を絶対に許すことはできない。61歳のめぐみの姿は想像できず、時間の経過の残酷さを面会する全員に伝えたい」と話した。

トランプ氏は第1次政権から協力姿勢

トランプ米大統領は第1次政権時、当時の安倍晋三首相と拉致問題で強固に連携。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との米朝首脳会談で再三、問題を提起した。第2次政権でも、昨年10月の来日時に家族会メンバーらと面会して「できる限りのことをする」と述べるなど、協力姿勢を示している。

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日米・米中会談の時期にアピール

例年、家族会らの訪米は春の大型連休時期だが、今回は米側の都合などにより9月実施となった。期間中は日米首脳会談、米中首脳会談が予定されており、関係者は「この時期に被害者家族らが米国にいること自体が、解決に向けたメッセージになる」と話す。訪米団は米政府高官や上下両院議員らと面会する計画だ。

田口八重子さん(71)=同(22)=の長男、飯塚耕一郎さん(49)は、「さまざまな要素が重なるこの時期に、拉致を大きくアピールしたい」と意気込んだ。

親世代は早紀江さんだけに、残り時間は多くない

昨年2月に有本恵子さん(66)=同(23)=の父、明弘さんが96歳で死去し、親世代の家族会メンバーはめぐみさんの母の早紀江さん(90)だけになった。家族会と支援組織「救う会」は「親世代が存命中の全被害者の一括帰国」を求めており、残り時間は多くない。被害者たち自身も高齢化している。

同行する元拉致問題担当相で議連メンバーの加藤勝信衆院議員は、「一刻の猶予もない。そのことをしっかりと伝えたい」と述べた。

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