大阪地検トップ元検事正、部下への性的暴行で起訴 裁判長期化の背景と6つの論点
元検事正の性的暴行事件 裁判長期化の論点

大阪地検のトップだった元検事正・北川健太郎被告(66)が、在任中に部下の女性検事へ性的暴行を加えたとして準強制性交罪で逮捕・起訴された事件で、初公判から1年半以上も公開の裁判が開かれない異例の展開となっている。事件の概要と論点をまとめた。

検事正とは何か

検事正は、全国に50ある地方検察庁に1人ずつ配置され、各地検のトップに立つ役職。検察組織全体を束ねる「検事総長」、全国に8庁ある高等検察庁トップの「検事長」に次ぐ幹部職だ。

全国に50人いる検事正の中でも、職員が多い大阪地検の検事正は、特に重要なポストとされている。事件当時、被害者の女性は大阪地検に所属する検事で、北川被告とは上司と部下の関係だった。

事件の内容と経緯

事件が起きたのは2018年。起訴状などによると、2018年9月12日夜、北川被告は女性検事を含む計6人で居酒屋で懇親会をしたあと、酩酊状態だった女性検事を自宅官舎に連れ込んで性的暴行に及んだとされる。

女性の説明によると、飲み会の途中から記憶がなく、記憶があるのは検事正の官舎での行為中から。直後はショックで、懇親会の参加者の1人にしか被害を打ち明けられなかったという。

逮捕・起訴までの時間と現在の状況

女性は事件翌年の2019年5月に…(続きは有料記事)

初公判では罪を認めたが、その後1年半以上公開の裁判が開かれていない。女性は検事を辞職し、「二次被害を受けた」とも訴えている。