群馬県警は13日、勤務先の味の素冷凍食品に設備装置を購入したように装う架空取引を行わせ、取引先へ代金を振り込ませて損害を与えたとして、同社元社員の男(53)=千葉市=を背任容疑で逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
架空取引で34万円を振り込ませる
捜査2課によると、男は群馬県大泉町吉田にある同社の関東工場で、設備や予算の管理のほか、取引先企業への発注業務などをしていた2021年12月16日、取引先に設備装置を発注する架空取引を締結。22年1月27日ごろ、装置の納入代金として虚偽の内容の決裁を社内で承認させ、同2月28日、取引先の口座に34万1千円を振り込ませ、勤務先に損害を与えた疑いがある。
AV機器を転売か、支払い総額は8500万円超
同社は22年2月~23年6月にこの装置の代金として計3386万円9千円を取引先に支払ったとして県警に告訴していた。
社内調査の結果、男は17年ごろから、この取引先に対し、業務には無関係のビデオカメラなどAV関連機器を納品させ、転売していた疑いがもたれている。支払われていない代金の総額は8500万円を超えるといい、取引先から同社に問い合わせが寄せられていた。
県警は男が転売の発覚を逃れるため、設備装置の架空取引をして、取引先へAV機器の代金を補塡(ほてん)しようとしていたとみている。