サウジアラビアの首都リヤドのキング・ハーリド国際空港が、イエメンの反政府勢力フーシの攻撃で施設を破壊され、閉鎖を17日まで延長した。サウジ民間航空総局が12日に明らかにしたもので、「安全確保と(再開に向けた)準備のため、運用停止措置を延長する」としている。
空港攻撃の被害拡大
サウジでは今月上旬以降、リヤドのほか、イエメン国境に近い南部のジザンやアブハ、ナジュラン、東部ダンマームの空港への攻撃が相次いでいる。イエメンでは同じ頃、連合軍の支援を受けるイエメン暫定政権がフーシへの大規模攻勢を始めていた。
キング・ハーリド国際空港では10日の攻撃で12人が死亡し、300人超が負傷した。サウジが2015年に対フーシ空爆を始めて以降、民間人の被害としては最大規模となった。同空港では11日にも攻撃があり、1人が死亡した。
フーシの狙いと今後の見通し
フーシがリヤドの国際空港を何度も攻撃する理由について、中東の衛星テレビ局アル・ジャジーラは、「サウジが享受してきた経済と安全保障の安定という評判を落とすためだ」とみる専門家の分析を伝えた。
フーシは11日の声明で、サウジ主導の連合軍による空爆で民間人に多数の死傷者が出ているとして、「攻勢には攻勢で対抗する」と主張した。フーシはこれまで石油関連施設や軍基地を攻撃してきたが、対象を民間施設にも広げた。
連合軍はフーシに対して「断固として対応する」と表明しており、今後、両者の攻撃の応酬はさらに激しくなりそうだ。