国際通貨基金(IMF)が12日に公表した最新の世界経済見通しで、日本の名目国内総生産(GDP)が2027年にインドと英国の両方に抜かれ、世界6位となる見込みであることが明らかになった。4月の前回見通しでは英国が日本を抜く時期は2029年とされていたが、前倒しとなる見通しだ。
IMF推計による各国の名目GDP
IMFの推計によると、日本の名目GDPは2026年に4兆3419億ドル、2027年に4兆4676億ドルとなる。一方、インドは2026年に4兆602億ドルで日本と英国に続く6位だが、2027年には4兆5211億ドルとなり、米国、中国、ドイツに次ぐ4位に浮上する見通しだ。英国も2026年の4兆2684億ドルから2027年には4兆4889億ドルとなり、日本を上回ると予想されている。
円安と成長率の差が背景に
インドと英国はともに日本よりも高い経済成長が見込まれており、さらに日本にとっては対ドルの円相場で円安・ドル高傾向が続いていることも影響するとみられている。
IMFは2026年の世界全体の経済成長率を3.1%と予想し、7月時点の予想から0.1ポイント上方修正した。人工知能(AI)関連の需要拡大がエネルギー価格の高騰による悪影響を相殺していると分析している。日本の2026年の成長率は0.1ポイント上方修正され、0.7%となった。