探Qみらいファーム第7回活動、子どもたちが稲刈りに挑戦
探Qみらいファーム第7回、子どもら稲刈り挑戦

次世代の農と食を担う人材育成を目指し、大阪公立大学と読売新聞大阪本社が実施する体験プログラム「探Qみらいファーム」は3日、7回目の活動を堺市中区の同大学中百舌鳥キャンパスで行いました。子どもたちは鎌を手に、稲刈りに挑戦しました。

黄金色の田んぼで収穫体験

指導役の学生から「危ないから、親指を上にしてイネを握って」「力まずに鎌は引くだけ」と助言を受けると、子どもたちは黄金色に輝く田んぼに入っていきました。5月末に泥まみれになりながら植えたイネは夏場の強い日差しを浴び、高さ約80センチまで成長。子どもたちは最初こそぎこちない手つきでしたが、だんだんコツをつかむと根元から拳一つ分あけて刃を当て、「ギコギコしない」などと自分に言い聞かせながら、きれいに刈り取っていきました。

5年の吉岡慶君(11)は「僕たちが植えた苗がしっかり育ってくれた。束が積み上がっていく達成感がたまらない」と休憩時間返上で作業にあたりました。

コンバインの速さに驚き

この日の活動には「ヤンマーアグリジャパン」のコンバインも登場しました。手作業の大変さを体感した直後だけに、機械による収穫作業の速さに「こんなに楽になるんだ」と驚いていました。5年の木村凪君(11)は「自分で刈るのも楽しいけど、広い田んぼでは機械も重要だとわかった」とし、「収穫したお米を食べるのが楽しみ」と笑顔を見せました。

屋内栽培やサブスクで農業参入の間口拡大

農業用ロボットなどの新しい技術には、作業効率化や人手不足対策だけでなく、農業を始めやすくするという側面もあります。これまでに2度、ロボットについて特集で紹介してきた前川和弘記者が、広い土地やまとまった資金がなくても農業に関わることができる設備や仕組みについて取材しました。

地域の課題解決などに取り組む「ばとん」(兵庫県南あわじ市)の屋内型水耕栽培設備「ばとんハイドロミニファーム」は、縦に並んだ3本のパイプにLED照明を当て、ミニトマト、ハーブなどを育てます。幅約1.4メートル、奥行き約0.6メートル、高さ約2.3メートルと小型で、水道、空調などの設備が整っていれば屋内の空きスペースで野菜などの栽培ができるようになります。天候や季節に左右されないだけでなく、屋外での作業が難しい人でも農業に携わることができ、「農福連携」への活用などが期待されます。実際に導入した福祉施設もあるといい、小菅晃樹代表は「この設備によって農業が選択肢の一つになれば」と期待を込めます。

京都市の「テムザック」は、活動リポート〈4〉で紹介した雑草抑制ロボット「雷鳥1号」などを手軽に導入してもらえるよう、定額料金を払って一定期間利用できるようにするサブスクリプションサービスができないか模索中です。また、ロボットの操作など短時間の作業をしてくれる人とのマッチングサービスなども考えているといいます。どちらも農業参入へのハードルを下げることが目的で、同社は「(農業への)入り口を広げることで、中山間地や狭い農地での農業を続けられるようにしていきたい」としています。

「農プロジェクト」を展開する読売新聞大阪本社は、大阪公立大学と共同で「探Qみらいファーム」を開催しています。小学生が農作物を栽培しながら、農業の可能性などを探究します。