神奈川県警保土ケ谷署の警備課に所属する20代の巡査長が、失効した他人の免許証31枚を無断で持ち出していたことが、捜査関係者への取材で明らかになった。この免許証は警備部門の捜査対象者の個人情報を確認するために使われていたとみられ、個人情報保護法の規定に反した運用だった可能性がある。県警は県内各署で同様の運用がなかったか調査を進めている。
リュック忘れで発覚
捜査関係者によると、8月末に巡査長が知人らと飲酒した後、電車の駅のホームにリュックを置き忘れ、駅員に回収された際に発覚した。駅員が駅の事務所で中を確認したところ、リュックの内ポケットから他人名義の古い免許証31枚が見つかり、県警に通報した。
巡査長は約5時間にわたって知人と飲酒しており、翌日にリュックを回収したという。
別の署で廃棄予定だった免許証
31枚は、巡査長が別の署の警備課に以前勤務していた際に、その署の交通課が廃棄予定だったもので、捜査対象者の個人情報を確認するために使われていたという。巡査長は「リュックに入れてしまっていたことに気づかなかった」と話しているという。
県警はこうした運用を認めておらず、廃棄予定の免許証が持ち出された経緯を調べている。