県立医科大、次世代CT最新型を導入 被曝量抑え高精細画像を実現
県立医科大、次世代CT最新型を導入 被曝量抑え高精細

和歌山県立医科大(和歌山市)は、臓器や血管などの形状を調べる次世代のCT(コンピューター断層撮影法)装置「フォトンカウンティングCT」を導入し、今月から運用を始めた。放射線の被曝量を抑えながら高精細画像で体内を解析でき、子どもや妊婦の検査のほか、微細な心血管などを調べるのに有効という。

従来のCTとの違い

CTはエックス線を体に照射し、通り抜けた量を検出して画像化する。従来は、検出されたエックス線をいったん光に変換させた後、電気信号に換算していたため、灰色のノイズが生じていた。

これに対し、次世代CTは、エックス線を直接電気信号に変えられる。低線量で、照射も短時間で済むことから、患者の被曝量の低減が見込めるという。

最新型は全国2例目

詰まった血管を広げるためにステント(金網状の筒)を心血管に入れた後の様子を微細に確認できるようになったり、造影剤の成分が流れている部分のみを選んで画像化し、がんの疑いなどをより細やかに把握したりできる。

今回導入したのは最新型で、埼玉医科大総合医療センター(埼玉県)に次いで全国2例目。従来の装置を更新し、約4億7300万円かけて整備した。

臨床研究も推進

県立医科大の生駒顕准教授(放射線医学)は9月30日の記者会見で、「子どもや妊婦に安心な検査を提供しつつ、新たな造影剤の開発といった臨床研究も進める」と話した。