2026年のノーベル化学賞に、東京理科大名誉教授の硤合憲三さんらが選ばれた。硤合さんらが発見した「不斉自己触媒反応」は、有機化学の重要テーマの一つとされる。共同研究者や分野に詳しい識者に、受賞決定の意義を聞いた。
共同研究者「基礎研究が認められ喜ばしい」
硤合さんと「硤合反応」を実現する分子を見つける共同研究をした早稲田大学の柴田高範教授(有機化学)は「硤合先生が、分野を超えて共同研究をし、『硤合反応』の認知を広げたことが今回の受賞につながった。基礎研究が認められ、ノーベル化学賞につながったということは非常に喜ばしい」と話した。
理化学研究所環境資源科学研究センターの袖岡幹子センター長(有機合成化学)も基礎研究としての評価を喜んだ。近年のノーベル賞は、応用や実用化を重視する傾向があると感じており、今回の受賞は「少しびっくりしたが、ベーシックなところにちゃんと着目して賞を出されたことは素晴らしいと思う」と語った。
京都大教授の見解は有料記事で
京都大の杉野目道紀教授(有機化学)のコメントなど、記事の続きは有料会員向けとなっている。