千葉豪雨で被災した千葉大病院(千葉市)で使用する医療用器材について、東京科学大病院(東京都文京区)が洗浄施設を提供する支援を21日から始めた。千葉大病院では地下の排水ポンプが冠水し、器材洗浄装置が使えなくなったため、手術を制限している。国立大学病院間のこうした支援は珍しく、手術の平常化につながると期待される。
支援の背景と現状
千葉大病院は現在、近隣の医療機関や外部の専門業者に洗浄を委託している。ただ、十分な数の洗浄は難しく、19日以降は手術の実施数を通常の半分以下に抑えている。
東京科学大病院は2023年に完成した新棟に、24時間稼働できる洗浄室を備えている。千葉大病院からの要請を受け、夜間の洗浄室の利用に応じた。夜間だけでも手術約40件分に相当する器材の洗浄ができ、支援を約2~3週間続ける方向だ。
支援の開始と今後の見通し
21日午後に千葉大病院職員が、手術支援ロボットの使用済み部品などを搬入し、手洗い後に洗浄装置へ投入した。洗浄を終えて、同日深夜に持ち帰った。
千葉大病院材料部の穂積崇史助教は「手術には清潔な器材が欠かせず、支援は助かる。洗浄した器材を使い、多くの患者を治療できるようにしたい」と話した。



