佐賀ラーメン、生卵トッピングの由来は日本シリーズ…県がブランド化で魅力発信へ
佐賀ラーメンの生卵、由来は日本シリーズ…県がブランド化

佐賀県は昨年度から「SAGAラーメンプロジェクト」に取り組み、佐賀ラーメンをブランド化して国内外に魅力を発信している。知名度の高い福岡県の久留米や博多のラーメンなどとの差別化を図り、愛好家や観光客を呼び込もうと力を入れている。

生卵トッピングの由来は日本シリーズ

白濁した豚骨スープに中太の柔らかい麺を使用し、生卵をのせるのが「佐賀ラーメン」の特徴。このスタイルは現在、佐賀市若楠で営業する「一休軒本店」で生まれたとされ、3代目の大串高志さん(75)によると初代の父進さんが考案したという。

きっかけは、1958年のプロ野球日本シリーズ。福岡市に本拠地があった西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)と巨人が対戦し、西鉄は3連敗後の4連勝でシリーズ3連覇を飾った。西鉄ファンだった進さんは大喜びで、お祝いに「特別なラーメンを作りたい」と考え、チャーシューをどんぶりの縁に花びらのようにトッピングし、生卵を真ん中に落とす「特製ラーメン」を完成させた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

卵が高級品だった時代の名物

卵がまだ高級品だった時代で、値段は普通のラーメンより高かったが評判を呼んだ。店は繁盛店となり、高志さんが大学生だった1970年代には正月の3日間で約3200杯売れることもあった。一休軒で働いた人たちが独立する際、生卵を落とすスタイルを受け継ぎ、佐賀で広まったという。

県が新たに「SAGAラーメン」と定義

県は、佐賀ラーメンのほか、しょうゆや塩味のラーメン、つけ麺など地元で愛される多様な麺を新たに「SAGAラーメン」と定義。ラーメンは国内外で人気があり、訪日外国人客を含めてご当地ラーメンを求める観光客が少なくないことから、観光産業や地域経済の活性化につなげようとブランド化に取り組み始めた。

昨年度は県内15店舗に取材し、店舗の歴史などを紹介するサイトを作成した。今年度は今月末まで、一休軒本店など協力を得た7店舗で店主らの顔写真入りの「SAGAラーメンカード」を配布してもらい、3枚集めるなどの条件を満たして応募すれば抽選で賞品が当たるキャンペーンを行っている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ