改修のため休館していた岩宿博物館(みどり市笠懸町阿左美)がリニューアルオープンし、一般公開が3日に始まった。隣接する国史跡「岩宿遺跡」を発見した考古学者・相沢忠洋(1926~89年)の功績を紹介するコーナーが一新され、相沢が発掘した石器や愛用品など約300点が常設展示されている。4日まで入館無料。
相沢忠洋の功績を紹介する新コーナー
相沢は1949年に黒曜石の「槍先形尖頭器」を同遺跡の関東ローム層から発見した。槍の先端に装着して狩猟道具やナイフとして使われたもので、日本に旧石器時代が存在したことを初めて証明した。今年は岩宿遺跡発見から80年の節目で、市制施行20周年であることなどから、市は昨年9月から同館を休館し、改修を進めていた。
展示内容と体験コーナーも充実
館内には、県内を中心に相沢が発掘に携わった遺跡の石器や土器が並び、相沢が愛用したカメラや金づちなどゆかりの品も展示されている。相沢の生い立ちから岩宿遺跡の発見に至るまでをわかりやすく解説した映像のほか、石器や火山灰を顕微鏡で観察する体験コーナーなども充実している。
無料公開されたこの日は約1100人が来場した。高崎市の男性会社員(34)は「相沢さんや旧石器時代についてほとんど知らなかったが、研究熱心な人となりが歴史を解き明かしたと知り、興味深かった」と話していた。