29歳の新井さん(仮名)を突然襲った足裏の痛み。当初は「疲れのせい」と片付けられたが、症状は悪化の一途をたどった。いくつもの病院を渡り歩いても「原因不明」との診断。最終的に診断されたのは関節リウマチだった。この経験が彼女を看護師へと導いた。
病院探しと医師とのコミュニケーションの壁
新井さんが関節リウマチの治療で最も困難を感じたのは、適切な病院探しと医師とのコミュニケーションだった。症状をうまく伝えられず、医師の説明が不十分に感じられる場面も多かったという。
きくち総合診療クリニックの菊池大和医師は「確かに口数の少ない医師もいますし、結果的に説明不足となり、患者さんが困難を感じられる場面はあるでしょう。そこはもっと改善されるべきだと思っています」と指摘する。
信頼関係の構築
新井さんの場合は、本人が症状や治療について医師にしっかり伝え、医師もそれを受け入れることで、信頼関係が築けていると菊池医師は評価する。
「家事や子育て、治療で大変だったでしょうに。心から尊敬します」と菊池医師は、新井さんが慢性疾患の患者の力になるため看護師になったことを称賛する。
医療現場での看護師の役割
実際に、どの医療機関でも、患者が診察室で医師に言えなかったことを、検査などの間に看護師が聞き、それが次の診療や治療に活かされることは、往々にしてあるという。
「人の痛みがわかる医療者が増えると、患者さんが助かります」と菊池医師は話す。新井さんのような経験を持つ医療者の存在が、患者にとって大きな支えとなることが期待されている。



