不法移民数万人が殺到したスペイン領セウタで、猛暑の中、未成年者数百人が4日間食事も与えられず放置されている
不法移民数万人が殺到したスペイン領セウタで、猛暑の中、未成年者数百人が4日間食事も与えられず放置されている

アフリカ北端のスペイン海外領土セウタで、モロッコから押し寄せた不法移民のうち、未成年者数百人がすでに使われなくなった産業団地に身を寄せていることが、AFPの取材班の確認で分かった。1日の現場では、猛暑の中を汚れたTシャツと薄っぺらなサンダルでさまよう10代の少年らが「4日間ほとんど何も食べていない」と語った。

欧州を目指す少年たち

彼らはセウタに押し寄せた不法移民数万人のほんの一部だ。多くは地中海に突き出た国境の防波堤を泳いで渡ってきた。この前代未聞の殺到は、スペインにとって国際的な危機を引き起こした。

大半はモロッコに送還されたが、この少年らの集団はその場にとどまり、欧州へ渡ることを望んでいる。「NO モロッコ!スペインだ」と叫ぶ少年もいれば、サッカー・スペイン代表の赤いユニフォームのエンブレムを握りしめ「ビバ・エスパーニャ(スペイン万歳)!」と叫ぶ少年もいた。

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近づいてきた14歳の少年は、大人や年上の同行者もおらず一人で来たと話し、夜に寝床にしているというコンクリートの地面に敷かれたゴミと押しつぶされた段ボールの山を指さした。AFPは自社の倫理規定に基づき、保護者のいない未成年者に証言を求めたり、個人の特定を行ったりしていない。

児童保護の現場

ある倉庫では、水と泥にまみれた床の上に未成年者たちが群がり、1本のホースから出る水でシャワーを浴びていた。現場には警察や行政の人間は見当たらない。一棟の倉庫には民間警備員がかろうじて配備され、若い移民たちの一部が収容されているとみられる。建物の看板には人道支援団体「SAMU財団」とセウタ自治政府が共同運営していると書かれていた。施設を管理する担当者はAFPの取材に対し、コメントを拒否した。

スペインの外国人権法

スペインの外国人権法では、保護者がおらず、身分証明書を持たない未成年と疑われる移民には、児童保護サービスによる「即座のケア」が提供される。その後、裁判所が家族の状況に応じて、子どもを出身国に送還するか判断する。

倉庫の日陰で避難している群衆の中で出くわした数少ない成人の一人、アジズ・ダブチさん(41)は、たどたどしいフランス語で「ここにいる子どもたちは全員、(スペイン本土へ)行きたがっている」とAFPに語った。ダブチさんは妻と2人の娘とともにモロッコのカサブランカ近くの町ケニトラから来たという。17歳の娘は、保護者のいない未成年者たちの面倒を見る者は誰もいないと話した。

「衛生状態は壊滅的」

夫と娘とともに海を泳いでタンジェからセウタに渡ってきたという別の成人女性(45)は「多くの未成年者がいるが、誰一人として彼らにケアを提供しているようには見えない」と述べた。不法滞在との理由から匿名を希望したこの女性は「衛生状態は壊滅的だ。においやゴミがひどい」とAFPに訴えた。

セウタ自治政府の首長フアン・ヘスス・ビバス氏の推計によると、先週2〜3日間の間に約6万人の移民がセウタに到着した。スペイン内務省はこの数字を5万人としている。フェルナンド・グランドマルラスカ・ゴメス内務相は、セウタへの遠泳を試みている最中に少なくとも67人が死亡したと述べた。

タンジェから来たという女性は「モロッコの貧困から抜け出すため、私たちはスペインに行って働きたい」と語り、「誰かが未成年者たちの面倒を見て、体を洗わせ、服と食べ物、そして寝る場所を与えるべきだ」と続けた。セウタの地元当局およびスペイン当局の報道官は、1日時点でAFPの取材に応じていない。

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