トランプ氏、今年のノーベル平和賞逃し「恥ずべきで情けない」と批判
トランプ氏、平和賞逃しノーベル委員会を批判

ドナルド・トランプ米大統領(80)は9日、ノーベル平和賞の受賞が決まったナビ・ピレイ元国連人権高等弁務官について「聞いたこともない」と述べ、自分こそが同賞に選ばれるべきだったと主張した。

ピレイ氏の受賞とトランプ氏の反応

今年のノーベル平和賞には、南アフリカ出身で人権擁護活動に尽力してきたピレイ氏が、戦争犯罪や人道に対する罪との闘いに貢献した功績を認められ、選ばれた。

だが、トランプ氏はノルウェー・ノーベル委員会の決定を「恥ずべきで情けない」と批判。ニューヨーク州シラキュースで開かれた支持者集会で、ピレイ氏について「聞いたこともない」と述べた。

トランプ氏の発言の詳細

トランプ氏は「この人物については聞いたこともないが、とにかくおめでとう」と語った。さらに「大統領である私が代表する米国こそがノーベル平和賞に選ばれるべきだったが、そうはならなかった」と述べた。

トランプ氏は「これはノルウェーと、この恥ずべき決定を下した人々にとって消えない汚点だ。ノーベル平和賞は、反民主主義的で、まさに文明の敵である一握りの急進的なイデオロギー信奉者たちによって、その権威を永遠に失墜させられた」と断言した。

背景と専門家の見方

トランプ氏は2025年1月に大統領に復帰して以来、ノーベル平和賞を受賞したいという願望を隠そうとしてこなかった。

だが、ピレイ氏が平和賞に選ばれる前にAFPの取材に応じたオスロの専門家らは、イランとの戦争、デンマーク自治領グリーンランドなどに対する領土的野心、移民に対する強硬姿勢、多国間主義やメディアへの攻撃などを理由に、トランプ氏は平和賞にふさわしくないとの見方を示していた。

一方、ピレイ氏は受賞決定後にドイツ・ニュルンベルクでスタンディングオベーションを受ける中、もう少し拍手してくれたら、トランプ氏と「賞を分け合う」かもしれないと冗談を飛ばした。昨年のノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が、平和賞のメダルをトランプ氏に贈ったことを念頭に置いたものとみられる。