簗和生農林水産相の「予算カット」発言が波紋を広げている。官僚、知事、総務相と長年行政に関わってきた片山善博氏(大正大学地域構想研究所長)は、対立候補を応援したという理由で予算を削るよう働きかけたとすれば「論外です」と指摘した。
「駆け込み寺」のような重鎮の存在
片山氏は「私も長いこと(旧自治省の)官僚をやってきました。大半の国会議員は温厚な人でしたが、なかには役人を脅して、自分の選挙区や親しい業界の要望を通そうとする議員もいました」と振り返る。一方で「当時はそうした議員にガツンと言って押さえてくれる『駆け込み寺』みたいな重鎮の議員もいました」と述べた。
今回の発言について、本人も国土交通省も働きかけについては否定しているが、「事実がどうであれ、すでに政治への不信感を招いています」と語った。
予算増加時代の官僚経験
官僚時代に予算カットを求められたことはあるかとの問いには、「私が役人だった頃は予算が増える時代だったので、補助金や交付税を『増やせ』という要望はありましたが、『減らせ』という要望はありませんでした」と回答。「ただ、『増やし方に差をつけ…』」と続く。