スペイン前首相ラホイ氏、仏代表「フランス人いない」発言を謝罪せず皮肉で自己弁護
ラホイ氏、仏代表発言を謝罪せず皮肉で自己弁護

スペインの保守派前首相マリアーノ・ラホイ氏(71)が、サッカーフランス代表を巡る発言で批判を浴びている問題で、ラホイ氏は謝罪を一切行わず、むしろ皮肉を込めた自己弁護に終始した。同氏は7月10日付のコラムでフランス代表を「最高のクオリティーを持つチーム」と称賛した一方で、「フランス人抜きで」と記述。これに対し、スペインとフランスの政治家から人種差別であり憎悪をあおるものだと非難が殺到していた。

新たなコラムで皮肉な感謝表明

ラホイ氏は14日深夜に掲載された新たなコラムで、先の発言に直接言及することを避け、代わりに「このW杯期間中、私に注目を寄せてくれた当局の皆さんに感謝する」と皮肉を込めて記した。さらに「私の美徳をたたえるためにこれほど多くの努力が注がれ、そのせいでスペイン国民にとって重要であるはずの、他の問題から関心がそれてしまったのは、実に残念なことだ」と付け加え、批判を逆手に取る形となった。

政府への謝罪要求を拒否

ラホイ氏は、ペドロ・サンチェス首相率いる左派社会労働党(PSOE)の少数与党政府からの謝罪要求も明確に拒否。「彼らは何に対しても決して謝罪しない。どうやら謝罪というのは、いつも他人に任されているようだ。私がどのような人間で、どう考えているかは皆さんすでにご存じだろう」と書き、政府の姿勢を逆に批判した。

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この発言は、サンチェス政権が身内の汚職スキャンダルで求心力を低下させている状況を踏まえ、政府を揺さぶる意図があるとみられる。ラホイ氏は2011年から2018年まで首相を務めたが、サンチェス氏主導の不信任決議案可決により失脚。両氏の確執は今なお続いている。

人種差別批判と政治的対立の構図

ラホイ氏の「フランス人抜き」発言は、多様な出自の選手で構成されるフランス代表の実態を「非フランス的」と表現したものと受け止められ、人種差別的な含意があるとの批判を招いた。スペイン国内では野党・国民党(PP)の重鎮としてなお影響力を持つラホイ氏だが、今回の対応で更なる批判を浴びる可能性もある。

一方、フランス側からも強い反発が出ており、両国関係に波紋を広げている。ラホイ氏は謝罪を頑なに拒否する姿勢を崩しておらず、事態の収束は見通せない。

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