福岡県の服部誠太郎知事は14日の定例記者会見で、県が2021~25年度に支払った講演や研修の講師への謝礼金5777件のうち、実態に即していない資料作成時間を記載するなど、不適切な事務処理が89件あったことを明らかにした。このうち、約半数にあたる42件は、蔵内勇夫・県議会議長が提唱する人と動物の健康、環境保全を一体的に考える「ワンヘルス」の担当課だったという。
不適切な事務処理の内訳
県によると、謝礼金の単価は、役職や実績に応じた1時間あたりの基準を設けており、講演や研修の準備に費やした時間を含むことも可能としている。県が全部局を対象に調査したところ、講師側に確認せずに県側が想定した時間数を積算したケースが45件、過去の講演実績などを基にした金額に合うように時間数を調整したケースが44件あったという。
蔵内氏への支払いと忖度否定
89件のうち、42件はワンヘルス総合推進課が担当し、講師を務めた蔵内氏にも謝礼金としての支払いが1件(10万円)あった。蔵内氏への忖度の有無を問われた服部氏は「国内外の研究者が集まる学会での謝金を参考に額を定めたと聞いている」と否定した。
再発防止策
今回の不適切な事務処理を受け、研修や講演の時間に応じて謝礼金を算出することを原則とする総務部長通知を14日付で各部局に発出した。



