ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ユリア・スビリデンコ首相を交代させる大規模な内閣改造を実施する意向を明らかにした。後任の首相については明言していないが、ウクライナメディアは複数の候補を報じている。
ゼレンスキー氏、現首相の功績を評価
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で「首相としての明確で安定した効果的な働きや生産的な貢献に感謝している」と述べ、スビリデンコ氏の業績を高く評価した。その上で、スビリデンコ氏に対し「主要なパートナー国との関係」を率いるポジションを提案したことを明らかにした。
スビリデンコ氏はこれまで、鉱物や投資に関して米国との交渉を担当した経験がある。ゼレンスキー氏は、スビリデンコ氏が今後、米国とのパイプ役を担う可能性については明らかにしていない。
後任候補にナフトガスCEOら
ウクライナのメディアによると、首相の後任候補として、国営エネルギー企業ナフトガスのセルギイ・コレツキーCEOやデニス・シュミハリ元首相が挙げられている。シュミハリ氏は2020年から2024年まで首相を務めた経験を持つ。
ゼレンスキー氏は新内閣の課題として、欧州連合(EU)への加盟に向けた進展や、米国製の地対空ミサイルシステムの生産開始などを挙げた。
パトリオット生産で米国と基本合意
ロシアがミサイル攻撃を加速させる中、ウクライナは米国と地対空ミサイルシステム「パトリオット」の迎撃ミサイル生産ライセンスについて基本合意に達した。今後は技術的な詳細を詰める段階にある。
また、ロシアによるエネルギーインフラへの攻撃を受けて、冬季における暖房手段確保の準備が必要だと指摘。「これらの変化には閣僚の刷新が必要だと判断した」と述べ、内閣改造の理由を説明した。



