鈴木農相は9月3日、大阪府泉大津市を訪れ、全国の生産地や消費地と連携したコメの安定的な確保に向けた取り組みを視察した。協定を結ぶ生産地から調達したコメを使った学校給食や、コメを長期保存する熟成保管庫を見学し、南出賢一市長と意見交換した。
「令和の米騒動」を教訓に
視察の際、鈴木農相は「主食のコメがスーパーに並ばない『令和の米騒動』のような事態は二度と起こさない」と述べた。市立小津中では、栄養価の高い「金芽米」を使った学校給食を生徒と一緒に試食した。
市教委の担当者からは、市の補助で保護者の給食費負担を抑えていることや、地元産食材などを使った「ときめき給食」を月2回実施していることなどの説明を受けた。
熟成米の可能性に注目
また、コメを長期保管する防災倉庫「OZU-BO(おづぼう)」も視察した。倉庫では、米穀メーカー「東洋ライス」(和歌山市)の独自技術でコメを熟成保管し、品質の変化を検証するプロジェクトが行われている。
鈴木農相は新米と熟成米を食べ比べ、「熟成米も大変おいしい。(今後のプロジェクトの結果にも)注目したい」と話した。
生産地と消費地の連携を支援
視察を終え、鈴木農相は「生産地と消費地の連携の動きが広まることは、農水省としても歓迎する。しっかり支援したい」と述べた。
南出市長は「日本人が主食の米を食べるのに困らない状況をつくることは国家安全保障の土台であり、政治の根本だ。生産地と消費地が共存できるモデルを全国に広めたい」と力を込めた。



