高市首相「自前の内閣」改造人事の思惑、幹事長候補や党分裂リスクを徹底分析
高市首相「自前の内閣」改造人事の思惑とリスク

7月17日に当初の会期末を迎えた特別国会では、高市早苗首相肝いりの皇室典範改正や国旗損壊罪など重要法案が次々成立した。しかし、一部の内閣提出法案と日本維新の会が主導する副首都構想関連法案が積み残しとなったため、政府・与党は会期を25日まで8日間延長し、成立を目指す方針だ。国会閉幕後に高市首相が党・内閣の改造人事を断行する可能性が高まっており、与党内では「高市新体制」作りに向けた水面下の駆け引きが活発化している。

「自前の人事」の具体的な顔ぶれ

高市首相にとって、会期末に重要法案が成立したのに続き、延長国会で維新と合意した副首都構想関連法を成立させられれば、「“高市独裁”を維持したまま秋以降の政権運営に臨める」(官邸筋)という。現在の党・内閣の布陣は「昨年10月の政権発足時に麻生氏ら実力者の意向を踏まえたもので、高市首相の“自前の体制”とは言いがたい」(同)のが実態。年明けの衆院選後の人事断行も選択肢だったが、「発足から3カ月程度での人事一新は国会運営の面でも得策とはいえない」(同)という判断から見送られた。

幹事長候補に浮上する安倍元首相の右腕

「特別国会を見事に乗り切ったのに、9月末の自民党役員任期満了まで新体制作りができなければ、その間に反高市勢力による“高市降ろし”の動きが台頭しかねない」(閣僚経験者)との指摘もある。注目されるのは、「高市首相が狙う“自前の人事”の具体的な顔ぶれ」(自民党長老)だ。多くの政界関係者は「高市人事の焦点は、自民党幹事長、維新の入閣者とそのポスト、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛相、林芳正総務相ら昨秋の自民党総裁選の候補者の処遇、という3点」と口をそろえる。

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総裁選のライバルたちをどう処遇するのか

幹事長ポストを巡っては、安倍晋三元首相の右腕とされる人物が候補に浮上。一方で、現幹事長の続投を望む声もあり、党内で対立が生じる可能性がある。また、維新からは入閣者を送り込む見通しで、そのポスト配分も焦点だ。総裁選で争った茂木外相、小泉防衛相、林総務相らの処遇は、党内融和と高市体制の安定に直結する。仮に彼らを冷遇すれば、反高市勢力が結集し、党分裂のリスクが現実味を帯びる。高市首相は、これらのバランスをどう取るのか。秋以降の政権運営を左右する決断が迫られている。

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