参院でも論戦スタート、消費減税法案巡り与野党対立 自民内に結束乱す動きも
参院論戦スタート、消費減税法案巡り与野党対立 自民内に動揺

臨時国会の論戦が8日、参院でも始まった。衆院で与党が圧倒的議席数を確保しているが、参院は過半数割れのため法案審議の主戦場となる。政府・与党が成立を目指す消費税減税関連法案が扱われる見通しの委員会では野党が与党の議席数を上回る。参院自民党内には結束を乱すような動きもみられ、与党は審議入り前から難しい国会運営に直面している。

参院幹事長が現状を語る

8日の参院本会議で行われた代表質問には、先月就任した自民の青木一彦参院幹事長が登壇した。青木氏は「1年前の参院選で、わが党は即効性のある給付や的を絞った物価高対策を掲げたが、国民の十分な理解を得られず、参院で少数与党となる結果を招いた」と与党が置かれた厳しい現状を語った。

ねじれ国会で野党の協力不可欠

国会は衆院と参院で多数派が異なる「ねじれ国会」が続く。衆院は今年2月の衆院選で自民が大勝し、3分の2超の議席数を占めるまでに回復した。「数の力」を利用できる衆院に対し、参院で与党は過半数(124)に4議席足りない。参院で法案を確実に成立させるには、野党の協力が不可欠となる。

だが、今国会で最大の焦点となる消費減税法案については野党は慎重姿勢を崩しておらず、衆院議員の定数削減法案を巡っても抵抗する構えで協力の見通しは立っていない。

財政金融委員会で与野党逆転

参院で消費減税法案が付託される見通しの財政金融委員会は野党が多数を握る。委員長(自民)を除く同委の委員数は与党11人に対し、野党が13人と与野党逆転となっている。そのため審議が与党ペースで進められるかは不透明だ。

自民の松山政司参院議員会長は8日の記者会見で、消費減税法案について「給付の対象などまだこれから決めていく部分もある。野党各会派とも丁寧に議論を重ねていけば、賛同してもらえる余地も十分ある。とにかく丁寧に、すべての法案について臨んでいきたい」と語った。

自民内に不満も

不安の芽は参院自民にもある。9月に行われた人事では、高市早苗首相と距離がある石井準一前参院幹事長が交代し、青木氏が就任したが、この人事に対して一部からは不満もくすぶる。西田昌司参院議員は、8日の党参院議員総会で「なぜ石井氏だけが解任させられたのか」と疑問を呈した。西田氏は、石井氏が4月に立ち上げたグループ「自由民主党参議院クラブ」の中心メンバーだ。