簗農水相、道路予算発言に触れず決意表明 鈴木宗男氏が「人としての矜持」と苦言
簗農水相、道路予算発言触れず決意表明 鈴木氏が苦言

自民党本部で9日に開かれた農業構造転換推進委員会で、鈴木宗男参院議員が簗和生農林水産相に苦言を呈する場面があった。簗氏は出席議員らに農政への決意を語ったものの、衆院選を巡る道路予算削減発言には触れなかった。

鈴木氏が立ち上がり「人としての矜持」

出席議員らが拍手を送る中、鈴木氏は立ち上がり、「決意表明の前に、人としての矜持が問われている」と指摘して謝罪を促した。簗氏が改めて頭を下げると、会場からは「よし、頑張れ!」との声が上がり、再び拍手が起きた。

簗氏は笑顔であいさつ、農政の課題を説明

簗氏は会合の冒頭、江藤拓元農水相や森山裕前幹事長、宮下一郎元農水相らと笑顔で握手を交わし、頭を下げてあいさつして回った。その後、約2分半にわたって水田政策の見直しや食料安全保障の確立など、農政の課題を説明。令和9年度予算について「必要な予算は確実に勝ち取る」と力を込め、現場重視の農政を展開していく考えを示した。

出席者から拍手が起きる中、会場後方の席から「ちょっと、大臣」と声を上げたのが鈴木氏だった。「誰か異論があるなら言って」「ちょっと、大臣、これ親切で言うんだけどね。あなたは今、耳目を集めているわけだ」「まず冒頭に『お騒がせしています』だとか『しっかり説明責任を果たしてやってまいります』というあいさつがあってしかるべきじゃないかな」と述べた。

鈴木氏の指摘と簗氏の謝罪

鈴木氏は「決意表明の前に『人としての矜持』が問われているんだよ」と述べ、司会の上月良祐参院議員にも「そこら辺を注意するぐらいじゃないと」と注文を付けた。さらに、「みんなあなたを応援しようと思ったって、ただ決意表明じゃできないんだよ」と指摘。「ちょっとしたボタンの掛け違いなんだよ」と述べ、「真摯に言えば理解してくれる人はいる」と諭した。最後に「誰か異論があるんだったら言ってください」と会場を見渡し、着席した。

簗氏は「大変皆さま方にご迷惑、ご心配をおかけしております。私の不徳でありまして、心からおわびを申し上げます」と謝罪。「説明責任を果たし、農林水産行政の推進に支障がないようにしっかりと対応してまいる所存です」と述べ、改めて頭を下げた。会場からは「よし、頑張れ!」との声が上がり、拍手が起きた。簗氏が公務のため退席する際も、出席議員らは拍手で送り出した。鈴木氏は令和7年6月、自民党に23年ぶりに復党した。