石破茂前首相は9日、ソウルで開かれている「世界知識フォーラム」に参加し、持論である「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」創設や日韓の防衛協力の意義を訴えるとともに、過去の歴史に向き合うことの重要性も指摘した。
「仕組みとして守り合うものがあった方が平和」
韓国紙・毎日経済新聞が主催する「世界知識フォーラム」に参加した石破氏は、ウクライナがNATOに加盟していればロシアは攻め込まなかっただろうと指摘。そのうえで、NATOのようにアジア・太平洋地域にも「仕組みとして守り合うものがあった方が、より地域が平和になると思う」と述べた。
物品役務相互提供協定の必要性や歴史直視を強調
また、日本の自衛隊と韓国軍が燃料などの物資を円滑に融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の必要性を訴えた。一方で、日本による過去の朝鮮半島統治に言及し、「歴史をきちんと見つめる勇気を我々も持つべきだ」と語り、信頼関係を形作っていく大切さを強調した。
このほか、日韓の経済協力の推進や、韓国のCPTPP(米国抜きの環太平洋経済連携協定)への加入についても賛意を示した。
国会議長や首相とも面会
石破氏は8日には韓国の趙正湜(チョジョンシク)国会議長や韓聖淑(ハンソンスク)首相と会い、意見を交わした。



