沖縄知事に古謝玄太氏、12年ぶり県政転換 上京し振興策実現へ
沖縄知事に古謝玄太氏、12年ぶり県政転換 上京し振興策実現へ

13日に投開票された沖縄県知事選で、県民は自民党などが推薦し、政府と協調路線を掲げる古謝玄太さん(42)に新たなかじ取り役を託した。米軍基地問題で政府と対立が続いてきた県政は、12年ぶりに転換する。今後の沖縄の針路に注目が集まる。

当選から一夜明け、上京

「ひしひしと責任の重さを感じる。146万人の代表としてこの重みをしっかり受け止めたい」。当選から一夜明けた14日朝。古謝さんは那覇市の事務所で自身の当選を報じる新聞に目を通し、表情を引き締めた。選挙戦で訴えた沖縄振興策の実現などを政府・与党に求める方針で、この日午後に早速、上京した。

大勝の背景には、低迷する県民所得など厳しい生活の改善を望む県民の期待がある。選挙戦では「県政刷新」を掲げ、県民所得の倍増や子育て政策の拡充など、暮らしや経済の訴えに力を入れた。経済界主導の支持母体に加え、自民など国政与野党5党と公明党県本部の推薦を受け、「県民党」を標榜した。

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「停滞の県政を前進の県政に」

国と対立した現県政で、沖縄振興予算の減額傾向が続いたことなどを念頭に、「停滞の県政を前進の県政に変える」「右でも左でもなく沖縄を前に」と繰り返し強調した。

知名度不足や、官僚出身の「お堅い」イメージといった課題の克服にも注力。4女1男の父であることをアピールし、妻・亜希子さん(43)と二人三脚で県内各地を巡った。集会では長女も登壇するなど、親しみやすさを打ち出した。

街頭での反応は日を追うごとに良くなり、立ち止まって耳を傾ける家族連れや、マンションのベランダから顔を出す住民の姿も目立つようになった。陣営関係者は「前回と投票先を変えて今回は古謝さんにという声も多く聞いた」と振り返る。

支援の広がりと不安

古謝さんを擁立した保守系候補の選考委員会で委員長も務めた地元経済団体トップの金城克也・選対本部長は「県民の生活重視の政策が投票行動につながった。特定の団体が前に出すぎない戦い方もうまくはまった」と満足げに語る。

告示直前に自民党本部と政策合意し、立候補を取り下げた下地幹郎・元郵政改革相(65)が古謝さんの全面支援に回ったことも追い風となった。

ただ、多党から支援を受けたことによる不安も付きまとう。陣営幹部は「各方面への配慮と調整をしなければ県政運営は停滞する」と不安を口にする。

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