広島市の松井一実市長(73)は2日、臨時記者会見を開き、悪性の脳腫瘍と診断されたことを明らかにした。治療を受けつつリモートで執務を行い、10月下旬の復帰を目指す。来春に予定される市長選に関しては引き続き、立候補への意欲を示した。
病状と今後の公務対応
松井市長はこの日午後3時から15分間の時間限定で、入院先の病院からオンラインで緊急会見を開いた。9月20日から市議会本会議など公務の欠席が続いており、「ご心配をおかけし、心からおわび申し上げる」と切り出した。
松井市長によると、同18日に人間ドックを受けた際、頭部に病変の疑いがあることが判明。同24日に検査を受け、悪性の脳腫瘍と診断された。近く放射線と投薬による治療を行う方針だという。
松井市長はリモートで仕事を行い、職務代理者は置かない方針を示した上で、「市政運営に支障が生じないよう、万全の対応を行う」と強調した。
来春の市長選への意欲
来春の統一地方選で予定されている市長選に、5選を目指して立候補する意向を表明しており、「気持ちに変わりはない」と述べた。
松井市長は広島市出身。1976年に旧労働省へ入省し、厚生労働省大臣官房総括審議官などを務めた。広島市長には2011年に初当選し、24年からは全国市長会会長を務めている。
記者会見での主なやりとり
――病名などについて。
「主治医からは悪性の腫瘍だと聞いている」
――治療期間はどういう形で公務に当たるのか。
「リモートでの協議などで執務を行うことで、市政運営に支障が生じるとは考えていない。副市長や幹部職員の代理出席などで対応したい」
――来年の市長選挙について、現時点での考えは。
「気持ちに変わりはない。まずは主治医の指示のもとしっかりと治療に専念しながら、市長としての職務を果たしていきたい」
――全国市長会会長の業務にはどのように対応するのか。
「これまでも私が出席できない場合には、代理出席などで対応してきた。当分は副会長などに代理をお願いすることになる」