福岡県議会、根回し廃止の初代表質問で噛み合わぬ応酬 知事に耳打ちも
福岡県議会、根回し廃止の初代表質問で噛み合わぬ応酬 知事に耳打ちも

福岡県議会9月定例会は15日、代表質問が始まった。一連の問題を受け、服部誠太郎知事が「議会への根回し廃止」を宣言してから初の定例会となる。質問と答弁の事前調整を最小限にして迎えたことで、緊張感を伴う一方、かみあわないやりとりも目立った。代表質問は17日まで続く。

再質問の事前通告なし、知事の再答弁に戸惑い

15日に代表質問したのは、自民党県議団の渡辺勝将会長。これまでの県議会との変化が象徴的だったのは再質問だ。

渡辺氏は、県が今議会で制定を目指す議員などの不当な圧力から職員を守る条例について「議員の正当な政策提言や住民相談まで萎縮させかねない。不当な要求との境界の基準を具体例をあげて明確にお示し下さい」と要求。知事がワンヘルス施策の新規事業凍結を表明したことについては「凍結という言葉がどれだけの人に影響を与えるか考えたか。知事自身が公約として掲げたことを信じてきた方をどう思っているのか」とただした。

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服部知事は「正当な活動を妨げるというものではない」と述べるにとどめた。ワンヘルスについては「私のメッセージを県民に発信している」とした。

知事への耳打ち、かみ合わない答弁も

渡辺氏によると、再質問内容の事前通告はしなかった。知事の再答弁は言葉を詰まらせたり、部長らが知事に駆け寄って耳打ちしたりする場面が目立った。質問とかみ合わない答弁もあり、渡辺氏は「しっかりした答弁だったかというとはなはだ疑問。こういうやり方で議場で真摯(しんし)な対応ができるのか、知事にはしっかり考えていただきたい」と指摘した。

終了後、服部知事は報道陣に「手元にデータがない質問もあったので具体的な数字を答えるのは難しい場合もあったが、誠意をもって趣旨にお答えをしたつもりだ」と釈明。その上で「40年以上にわたって、議会との摩擦を避けることを優先して職員が萎縮する状況があった。9月定例会は、県と県議会の関係をあるべき姿に戻していく第一歩だ。議会との対立関係を目指しているわけではなく、県民にとって何がいいのか意見を交わして探していく議会にしたい」と話した。

渡辺氏は取材に「どういう趣旨で私たちが聞きたいのかといった(職員との)コミュニケーションが今回は全くなかった。それが根回しや忖度(そんたく)なのかというと違うと思う」と述べた。

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