フィンランド国防省のヤンネ・クーセラ国防次官が東京都内でインタビューに応じ、日本との防衛協力の意義や民主主義国家が結束する必要性を語った。防衛装備・先端技術で日本との協力深化に期待を示した。
NATO加盟の要因は「ロシア」
フィンランドは2023年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟したが、その決断の大きな要因について、クーセラ次官は「ロシアが大きな要因だ。ロシアによるウクライナへの全面侵攻でフィンランドの世論は急速に変化し、NATO加盟への支持は約80%に達した。フィンランド国民は、ロシアと安定した関係を維持することは不可能だと判断した」と述べた。
NATO加盟から3年半が経過した現在の国民の受け止めについては、「現在も非常に強い支持がある。フィンランドにおけるNATO加盟への支持率は加盟国の中で最も高い水準だ。特に心強いのは、国民がNATOの本質を理解していることだ。フィンランド人は必要なときに同盟国から支援を受けることを期待しているが、同時に他の同盟国に対して自らも責任を負うことを理解している」と語った。
ロシアの仕掛けるハイブリッド工作
ロシアの脅威については、「ロシアはフィンランドにとって常に最大の安全保障上の懸念だ。フィンランドは人口約560万人の小国だが、はるかに大きな隣国ロシアと長い国境を接している。そのため、フィンランドは、可能な限り強力な軍事力と徴兵制、社会全体で安全保障を担うアプローチを維持してきた。強力な抑止力を維持することは私たちにとって不可欠だ」と説明した。
ロシアによる情報戦やサイバー攻撃などのハイブリッド工作の影響については、「ロシアは多くの情報工作によってフィンランドに影響を与えようとしている。ロシアの国家的プロパガンダは極めて活動的で強力だ。フィンランドを攻撃的な国家として描き、社会の分断を広げようとしている。また、フィンランドは絶えずサイバー攻撃にさらされ、攻撃主体の特定が難しいケースもある」と述べた。
中ロ連携、「中国が強い立場」
現在の中ロの連携については、「私の見方では、中国が明らかに強い立場、ロシアが弱い立場のパートナーだ。中国がロシアを必要としている以上に、ロシアは中国を必要としている。ウクライナに対するロシアの戦争を後ろから支えているという点で、中国の役割は重要だ。また、両国間で軍事的な協力が進んでいる兆候も見られる。頻繁に海上での軍事演習が行われ、一部は日本に近い地域でも実施されている」と指摘した。
さらに、「フィンランドの観点から特に重要なのは北極圏だ。ロシアは北極地域の大部分を支配し、中国は物流、経済、研究などの理由から北極への関心を強めている。中ロ両国が緊密な協力関係を維持するための十分な共通利益を持っていることは明らかだ」と述べた。
中国への対応については「フィンランドは、多くの欧…」と続くが、この記事は有料部分を含む。



