中国の習近平国家主席は23日から訪米を開始し、24日にトランプ米大統領との首脳会談に臨む。米中首脳会談は5月に北京で行って以来、約4カ月ぶりとなる。トランプ氏は首都ワシントン近郊の空港で習氏を自ら迎えて厚遇し、成果に結びつけたい考えだ。
中国外務省「歴史的意義」
首脳会談では、昨年10月に韓国・釜山の会談で合意した貿易戦争「休戦」の延長のほか、人工知能(AI)、米国による台湾への関与、中東問題などが議題になるとみられる。北朝鮮問題についても意見交換する可能性がある。
香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、トランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記による首脳会談の実現に向け、中国が仲介に意欲を見せていると報じている。中国は、北朝鮮に対する影響力をトランプ氏に示し、対米交渉カードにする考えとみられる。
中間選挙控えるトランプ氏
中国側は、習氏とトランプ氏の下で米中関係が安定しているとアピールする見通しだ。中国外務省の郭嘉昆報道官は21日の記者会見で、習氏の訪米について「中米両国の首脳が半年以内に相互訪問を実現することは、歴史的な意義を持つ」と強調した。「中国は米側と共に対話と協力を強化し、意見の相違を適切にコントロールする用意がある」との考えを示した。
一方、トランプ氏は11月の中間選挙を控え、AIや台湾などの対立点を先鋭化させることなく、会談を乗り切りたい考えとみられる。中国による米国産農産品や航空機の購入拡大の約束も取り付けたい意向だ。トランプ氏は18日、習氏との会談が「非常に有意義」な機会になるだろうと記者団に語った。
歓迎行事と台湾武器売却
米ホワイトハウス高官によると、23日に米国入りする習氏夫妻を、トランプ氏夫妻が空港で出迎え、歓迎式典を開く。24日はホワイトハウスでの首脳会談後、夕食会を開催。25日にはトランプ氏夫妻が茶会を催す。両首脳は、250年を迎えた米建国の重要文書などが保管された国立公文書館も訪れる。
台湾への武器売却を巡って米政権は、昨年12月に過去最大規模の110億ドル(約1兆7000億円)分の売却を承認。追加の140億ドル分は承認を保留しており、今回の会談で扱いが話し合われる公算が大きい。



