イランで命ささげる覚悟示すパレード、米イスラエルとの戦争長期化で結束呼び掛け
イランで命ささげる覚悟のパレード、戦争長期化で結束

米国およびイスラエルとの開戦から半年以上が経過する中、イランの首都テヘランで18日、パレードが行われ、剣を手にした男性たちや自動小銃「カラシニコフ」で武装したベール姿の女性たちが「祖国を防衛する」誓いを立てながら行進した。

国民が「命をささげる」覚悟

軍服を着た学生らは武器を手に、開戦初日に殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の大型肖像画の前を駆け足で進んだ。参加者の何人かはAFPの取材に対し、集会のスローガンと同様、国のために「命をささげる」覚悟ができていると述べた。

匿名希望の38歳の女性は、「武器を取り、命令されればどこへでも向かう覚悟ができている」と意気込みを語った。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「ジャンファダ」キャンペーン

米国とイスラエルによる空爆が激化していた今年4月初旬、イラン政府は「ジャンファダ(命をささげる者の意)」と銘打った国民動員キャンペーンを開始した。当局によると、人口8600万人の約3分の1に当たる3000万人以上が、召集候補者として登録されたという。

イランでは武器の扱い方や応急手当の講習会が定期的に提供されている。

「抵抗」の集会と新たな募集

イランが「国家存亡を懸けた戦い」と位置付けているこの戦争中、全国各地で毎晩、支持者らが「抵抗」のための集会を開いている。

18日のパレードは、ドナルド・トランプ米大統領が米ニュースサイトのアクシオスに対し、イランを「全滅させる」かどうかを検討していると発言したことを受けて実施された。肩に銃を担いだメフディ・モハンマディさん(65、男性)は、トランプ氏の発言について問われると、「夢の中でさえ無理だ!」「できるなら開戦時にやっていたはずだ」と笑い飛ばした。

戦争の長期化により国民の生活が困窮を極める中、当局は結束を呼び掛けており、数日中に新たな招集候補者募集キャンペーンを開始する予定だ。

昨年12月には、物価高騰に抗議するデモが、1979年のイラン革命以来続いてきたイスラム神権体制そのものへの反政府デモへと急速に発展した。だが、今年2月下旬に米イスラエルの空爆によって始まったこの戦争は、皮肉なことに、イスラム政権が不共戴天の敵である米国やイスラエルに対する「防波堤」として自らを位置付けることで、主導権を回復する機会となった。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ