ノルウェーで9月1日、新国王ホーコン8世の長女イングリッド・アレクサンドラ王女(22)が皇太子となり、同国で初めての女性皇太子が誕生した。前国王ハラルド5世が8月末に89歳で死去したことに伴うもので、1990年の憲法改正で継承権を男子のみとする規定を廃止し、改正以降に生まれる世代について性別にかかわらず第1子優先としたことが反映された。
欧州で進む継承権の男女平等
世界経済フォーラム(WEF)が毎年公表する「ジェンダーギャップ指数」は、男女平等に向けた達成度を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価・数値化している。「政治」分野は過去50年の公選による国家元首や大統領、首相の男女比を考慮しており、「王族は対象外」と規定されている。
ただ、君主制の国々をランキングで見ると、男女の区別なく継承権を認める国は上位に、男子に限る国は下位にある傾向が見て取れる。リヒテンシュタインでも、4世紀続いた男子限定の継承権が変更され、女性も君主を継承できるようになった。
ノルウェーの憲法改正の経緯
ノルウェーでは1990年の憲法改正で継承権の男女平等が実現したが、改正以降に生まれる世代に適用された。今回、初めて女性の皇太子が誕生したことで、欧州の王室における継承制度の変化が改めて注目されている。
改正当時の議会の議事録によると、議論の過程で様々な意見が出たとみられるが、詳細は有料記事のため割愛する。



