ホルムズ海峡でタンカー8隻がUターン、イランの強硬姿勢が直撃
ホルムズ海峡でタンカー8隻がUターン、イラン強硬姿勢

ホルムズ海峡をめぐり、イランの強硬な支配姿勢が国際船舶の航行に深刻な影響を及ぼしている。7月3日から4日にかけて、ペルシャ湾のオマーン沿岸航路を通って湾外へ出ようとした少なくとも8隻の船舶が引き返したことが、船舶追跡データで明らかになった。この動きは、同海峡の航行再開がなお複雑な状況にあることを示している。

8隻の船舶がUターン、一部はイラン側航路へ

引き返した船舶には、石油タンカー、ばら積み船、自動車運搬船が含まれていた。これらの船舶はホルムズ海峡に向けて航行していたが、ムサンダム半島の先端付近まで進んだ後、大きく進路を変更した。その後、石油タンカー1隻、製品タンカー2隻、ばら積み船1隻は、イランの指示通り北上し、同国寄りの航路を取った。

船舶が引き返した正確な理由は明らかではないが、イランはホルムズ海峡を通航する船舶に対し、同国が指定した承認済み航路のみを使用するよう繰り返し主張している。ここ数カ月、ペルシャ湾外へ出ようとする船舶は、イラン軍から無線で「通航にはイランの許可が必要」との警告を受けたと報告している。許可を得ずに航行を続けた船舶が攻撃された事例もあり、通航調整を巡る懸念が広がっている。

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航行再開の実態:戦前水準には遠く及ばず

船舶追跡データによると、6月29日以降にホルムズ海峡を通過したコモディティー関連の船舶は1日平均約34隻。これはイラン戦争中の大半の時期に比べ顕著に増加したものの、戦前の水準にはなお遠く及ばない。一方、共同海事情報センター(JMIC)のデータによれば、6月30日から7月1日にかけては65隻がオマーン側航路に沿って通過し、このうち59隻が米軍の支援を受けた。

イランはホルムズ海峡の支配権を主張しており、通航船舶に対する規制を強化している。今回のUターンは、国際社会が同海峡の安定航行を求める中で、イランの姿勢が依然として大きな障壁となっていることを浮き彫りにした。

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