国際刑事裁判所(ICC)締約国会議の議長団は10日、米国のICCに対する制裁を「即時撤回するよう求める」との声明を発表した。議長団はICC加盟の125か国・地域から選出され、日本を含む21か国で構成されている。
「前例のない威圧的手法」と非難
声明は、米国の制裁について「前例のない威圧的な手法で、ICCと職員が独立した司法を果たすことを妨害する試みだ」と非難し、制裁対象がICC本体に拡大したことを「遺憾に思う」と表明した。
国際社会の結束を呼びかけ
議長団は声明で「ICCを一致して支持する」とした上で、「国際的な法の支配とICCを守るため、国際社会が結束し、決意を示す」ことを呼びかけた。
EUは外相理事会で協議へ
欧州連合(EU)は12日に外相理事会を開き、ICCへの支援について協議する見通しだ。EU域内で外国の制裁に従うことを禁じる「ブロッキング規則」について協議する可能性がある。米国は制裁の全面的な発動まで180日間の猶予期間を設けている。EUは米国と協議を続けながら、この規則を適用するかどうか判断するとみられる。