山田和樹氏、ベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者デビュー「感無量」
山田和樹氏、DSO首席指揮者デビュー「感無量」

ベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の首席指揮者兼芸術監督に就いた山田和樹さん(47)が4日夜、ベルリン・フィルハーモニーで就任披露公演を開いた。客席を埋めた2千人超から何度も拍手を送られ、公演後には「感無量です」と語った。

アジア人としての重みと喜び

DSOは1946年、西ベルリン(当時)の米軍占領地区の放送局楽団として創設された老舗オケ。山田さんは「アジア人である僕が(首席指揮者を)任されるというのは、本当に重いこと」「本当に信じがたい話で、それをみなさんが受け止めてくれているのもすごくうれしい」と語る。

小澤征爾さんへの感謝

山田さんはその上で、2024年に亡くなった小澤征爾さんに言及。「日本人に西洋音楽が本当にできるのかを問い続けた。小澤さんたちが切り開いてくれた道があるから、僕がきょうのこの場にいられる」と先人への感謝を口にした。

冒頭の曲に込めた思い

公演で冒頭に選んだ曲は、米国の作曲家チャールズ・アイブズの「答えのない質問」。静寂で始まり、トランペットの音で人間の存在意義がくり返し問われるうち、混乱はピークに達する。そして最後には再び、静寂が訪れる。