中国南部洪水で動物園からアルパカやヘビなど脱走、100頭以上が行方不明に
中国南部洪水で動物園からアルパカやヘビなど脱走

中国南部の広西チワン族自治区で、台風10号(アジア名:メイサーク)による記録的な豪雨がもたらした洪水により、同自治区内の動物園から少なくとも100頭の動物が逃げ出す事態が発生した。7月9日、現地当局が明らかにしたところによると、被害を受けたのは貴港市にある動物園で、8日に「断続的な豪雨」によって飼育施設の一部が損壊。アルパカ、ミニブタ、シマウマなど多様な動物が脱走した。

脱走した動物の内訳と注意喚起

現地の文化・スポーツ・観光当局が発表した声明によると、行方が分からなくなっている動物には「北米アライグマ2匹、ヤマアラシ4匹、クジャク30羽」などが含まれている。当局は一般市民に対し、脱走した動物を見つけるための協力を呼びかけるとともに、注意を促している。

声明では、脱走した動物の一部について「怯えており、攻撃的になる可能性がある」と指摘。「動物を見かけた場合には、安全な距離を保ち、捕まえようとしたり、近づいたり、刺激を与えたりしないように」と注意を呼び掛けた。

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台風10号による甚大な被害

今週、台風10号が中国南部および中部を直撃し、広西チワン族自治区では少なくとも39人が死亡、13万人が避難を余儀なくされるなど甚大な被害が出ている。洪水は動物園だけでなく、他の飼育施設にも影響を及ぼしている。

SNS上では、洪水に見舞われた町で、泳ぐヘビを素手や網で捕まえようとする人々の様子を捉えた動画が拡散した。地元メディア「紅星新聞」によると、自治区内横州市にある飼育施設が7日に押し流され、約800~900匹のヘビが逃げ出したという。これにより、住民の間で不安が広がっている。

動物の安全確保と市民への影響

動物園側は脱走した動物の安全確保に全力を挙げているが、洪水による混乱の中で作業は難航している。専門家は、逃げ出した動物が野生化したり、人間との接触によって事故が発生するリスクを指摘している。一方、地元住民はヘビの大量脱走に恐怖を感じており、安全な避難所での生活を余儀なくされている。

今回の洪水は、気候変動に伴う異常気象の影響が顕在化した事例として注目されている。中国当局は今後の気象予測と防災対策の強化を急ぐ方針だ。

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