イランの首都テヘランで4日、2月に米イスラエルの攻撃で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の国葬が始まった。数千人の市民が参列する中、親イラン勢力のハマスやヒズボラの代表団も弔問に訪れ、イラン政府側と会談した。
市民が「復讐」を叫ぶ中、葬儀が執り行われる
ハメネイ師の棺が安置された大規模礼拝施設「グランド・モサラ」前は、ハメネイ師の写真や国旗を手にした市民で埋め尽くされ、「アメリカに死を」「復讐、復讐」の声が響き渡った。
国営メディアによると、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは、労働相などを歴任したモハメド・フネイシュ氏が率いる弔問団を派遣。一方、パレスチナのイスラム組織ハマスは声明で、弔問団は政治局長のモハメド・ダル氏が率い、バッセム・ナイム氏などの幹部も同行すると発表した。
両代表団がアラグチ外相と会談
両代表団は4日、葬儀に参列し、イランのアッバス・アラグチ外相とそれぞれ会談した。
葬儀にはハマスと共闘する過激派組織「イスラム聖戦」の指導者やフーシ派の高官も参列したと国営テレビが報じた。
イランと親イラン勢力の関係
イランは、西側諸国がテロ組織に指定するハマスやヒズボラに加えイエメンのフーシ派反政府勢力を長年にわたり支援しており、米国などによる制裁の対象となっている。
紛争初日の2月28日の空爆で、ハメネイ師とその親族が死亡。米国とイスラエルは攻撃を継続し、紛争は中東各地に広がった。その後、米国とイランは停戦に合意し、戦闘終結に向けた最終合意の交渉を続けている。
後継者の動向に注目
ハメネイ師の息子で後継者のモジタバ・ハメネイ師も空爆により負傷したとされ、最高指導者になって以来公の場に姿を見せていない。今回の葬儀への出席も不明である。



