中東情勢が緊迫の度合いを増している。米国による空爆が7夜連続で続く中、イランは18日、米軍の攻撃で3人が死亡したと発表し、クウェートとヨルダンにある複数の米軍拠点を標的とした報復攻撃を実施した。
イラン側の被害と報復
国営イラン通信(IRNA)は18日、米国の空爆により南部ホルモズガーン州で3人が死亡、8人が負傷したと報じた。イラン国営放送IRIBによれば、イラン軍は報復として、クウェートにある米軍施設アルアディリ・キャンプの弾薬庫や、アリアルサレム基地の司令部ビルと弾薬庫、さらに複数の通信橋を標的にした。ヨルダンでは、アルアズラク基地の燃料タンクも攻撃対象となった。
ホルムズ海峡でのタンカー爆発と船舶阻止
イラン革命防衛隊(IRGC)は18日、「欺瞞的な米情報機関」によって誘導された2隻の石油タンカーが、ホルムズ海峡で機雷に触れて爆発したと発表したが、米軍は即座に否定した。革命防衛隊はまた、この重要な航路を通過しようとしていた4隻の船舶を「阻止した」と国営テレビで明らかにした。
米軍の声明と民間インフラ攻撃の非難
一方、米中央軍(CENTCOM)はX(旧ツイッター)で、「イランの軍事能力を低下させ続ける」ことを目的とした空爆を実施したと報告。イランは、米軍が空港や鉄道駅、二つの橋を含む民間インフラを標的にしたと非難し、中東全域の米軍資産を攻撃したと述べた。米国のドナルド・トランプ大統領は以前、イランのインフラ攻撃を脅していたが、17日時点で米国側からその開始の確認は取れていない。
イラン指導部の警告
イラン最高指導者の軍事顧問モフセン・レザイ少将は、イランに対する米国の空爆があと2、3日続けば、イランは「本格的な攻勢作戦」を再開すると述べた。IRIB通信によると、レザイ氏は「イランはもはや、同等の限定的な報復措置にとどまることはない。そして、いかなる政治的国境も安全ではなくなるだろう」と警告した。



