フーシ派、紅海の要衝バブエルマンデブ海峡を完全掌握 イエメン沿岸全域を制圧
フーシ派、紅海のバブエルマンデブ海峡を完全掌握

イエメンの親イラン武装組織フーシ派は11日、紅海沿岸部全域を制圧し、戦略的要衝である三つの島を占拠した。これにより、紅海とスエズ運河への南の玄関口にあたるバブエルマンデブ海峡のイエメン側海岸を完全掌握した。

フーシ派が最後の2島も制圧

サウジアラビアが支援するイエメン暫定政権軍の当局者は11日、フーシ派が「バブエルマンデブ地域およびマユン島の占領を完了した」と明かした。政府軍関係者によると、フーシ派は海峡内で暫定政府の支配下に残されていた最後の2島である大ハニシュ島と小ハニシュ島、および周辺の紅海沿岸全域も制圧した。軍関係者は「西海岸でわれわれの支配下にあった拠点はすべて陥落した」と語った。

同海峡の中央に位置するマユン島などの占拠により、フーシ派が今年7月以降標的にしてきたサウジアラビアのタンカーに対する攻撃能力は一層高まることになる。世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは、ペルシャ湾経由の出荷がイランのホルムズ海峡封鎖により遮断されて以来、紅海ルートへの依存を深めていた。

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サウジのパイプライン停止

今回の紅海沿岸での攻勢の前から、フーシ派はすでにイエメン北部の大部分を支配していた。同派は最近、政府側の拠点であるホデイダ県やタイズ県を攻撃して沿岸部を南下し、10日には港湾都市モカとバブエルマンデブ海峡の北に位置するズカール島を制圧していた。

一方、サウジアラビアのエネルギー省は11日、攻撃を受けてホルムズ海峡の迂回ルートとして利用を増やしていたパイプラインの停止を余儀なくされたと発表。負傷者が出ていることも明かした。当局者はサウジ国営通信(SPA)に対し、「リヤドおよびメディナ地域を通る東西パイプラインが10日朝、複数の攻撃を受けた」とし、「予防的措置としてパイプラインを停止した」と述べた。

イラクも対応

イラクのアリ・アルザイディ首相の事務所は、「サウジアラビアの同胞を標的とした攻撃が県内から仕掛けられたことが確認された」として、南部マイサン県の警備司令官を解任したと発表した。

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