南米ベネズエラでは6月24日に発生した連続大地震から1か月近くが経過する中、何百匹もの被災ペットたちが、飼い主との再会か新しい飼い主に譲渡されるのを待っている。
6月24日に発生したマグニチュード(M)7.2とM7.5の地震では、人だけではなく猫や犬、カメ、ヤギまでもが家を失った。最も被害が大きかったラグアイラ州では5000人以上が死亡、約1万7000人が負傷、2万3000人以上が家を失った。
保護施設でペットを捜す飼い主たち
愛する家族を失い悲しみに打ちひしがれた生存者たちは、首都カラカスの北に位置するラグアイラ市周辺に開設された動物保護施設でペットの捜索を始めている。
愛猫の「ミア」を捜すラケル・ラモスさん(42)は、「地震が起きた時、私たちは外へ走ったが、あの子(ミア)は後に残った。あの日以来、見つけることができていない」と語った。地震発生時、ラモスさんはタナグアレーナ地区で幼い息子と一緒にいた。臨海部の他の場所と同様、タナグアレーナは今やがれきの山と化している。ラモスさんはミアを置いて避難したことを後悔していると語り、スマートフォンに保存された白とオレンジの毛並みを持つミアの写真を見つめながら目を潤ませ、「見つかるかもしれないから、他の動物保護施設にも行ってみるつもりだ」と付け加えた。
保護されたペットたちと新たな飼い主
公営の動物保護施設では、犬たちが広場で戯れる傍ら、猫たちがケージの中でくつろぎ、時折餌を食べている。同施設では326匹のペットを受け入れ、約50匹が譲渡された。
アストリッド・ウガスさん(17)は猫を2匹飼っていたが、地震で1匹が行方不明となった。このため残った猫のパートナーとして、新たに1匹だけ引き取るつもりだった。だが最終的に、4匹の子猫を引き取ることになった。「助けを必要としている子たち全員を助けたい」とウガスさんは語った。
地震発生から1か月近く後、建物のがれきから猫1匹が生きた状態で救出され、他にも生き延びているペットがいるかもしれないという希望の灯がともった。その猫は小さな黒猫で、12~17階建ての集合住宅6棟が全壊するなどラグアイラ市でも特に大きな被害を受けたエリアで発見された。猫は現地で獣医師に手当てを受けた後、地震の直後に診療所としても使われていたマクドナルドの店舗内に設置された仮設の動物保護施設へと搬送された。
ボランティアとして参加している獣医学専攻の学生、ヤニエル・ベリスさん(20)は、「犬や猫、カメなど1日に50匹を治療している。誰かがヤギを連れてきたこともあった」と語った。
感動の再会
ウガスさんが家族を4匹増やした動物保護施設に戻ると、何匹かの猫が出産し、生まれたばかりの子猫の世話をしていた。同施設で働く獣医学専攻の学生アマンダ・ゴンザレスさん(25)によると、ここを訪れる人のほとんどがペットとの再会を果たしている。ゴンザレスさんは、「再会の場面はとても感動的だ。みんな最終的には泣いてしまう」「もう会えないかもしれないと考えていたペットを目にした飼い主たちは本当に幸せそうで、私たちまでうれしくなる」と語った。



