2001年の米同時多発テロ時にニューヨーク市長を務めたルドルフ・ジュリアーニ元市長は6日、現職のゾーラン・マムダニ市長に対し、攻撃から25年となる9月11日の追悼式典に出席すべきではないとの考えを示した。
反イスラム的発言と陰謀論
ジュリアーニ氏はこの日、極右系米メディア「Newsmax(ニュースマックス)」に出演し、反イスラム的な罵倒を展開。イスラム教徒であるマムダニ市長が追悼式典に出席することについて「私は不快に感じる」と述べた。さらに、マムダニ氏とハイジャック犯を比べ、同じように米国への敵意があるとしつつ、「彼ら(ハイジャック犯)はマムダニ氏のように、隠そうとしなかった」と語った。
発言には根拠のない主張も含まれ、その一つがマムダニ氏は「米国や欧州の一部地域を乗っ取ろうとするイスラム教徒の陰謀」を支持しているというものだ。これは右派の間で広まる陰謀論で、ジュリアーニ氏は過去にも同意したことがある。
右傾化するジュリアーニ氏
同時多発テロではニューヨーク市で2700人以上が死亡し、マンハッタンの一部は回復に何年もかかる深刻な打撃を受けた。当時のジュリアーニ氏の冷静な対応は広く称賛され、人々を団結させる存在と見なされた。
だが、その後、ジュリアーニ氏は政治的に大きく右傾化。トランプ大統領の代理人や個人弁護士を務め、2020年の米大統領選の結果を覆そうとする試みにも関わった。この件をめぐっては昨年、トランプ氏から恩赦を受けている。
欠席求める署名、約10万人に
今回の発言により、ジュリアーニ氏は「マムダニ氏は追悼式典を欠席すべきだ」と求める一部の保守派の呼びかけに賛同した、最も著名な人物となった。欠席を求めるオンライン署名活動も起きており、6日までに約10万人分の署名を集めている。
マムダニ氏側は6日、ジュリアーニ氏の発言に対する反応を示したが、詳細は有料記事の続きに記載されている。



