欧州各地でデモ拡大、ミラノで270人連行…ブリュッセルでは3万人参加
欧州各地でデモ拡大、ミラノで270人連行…ブリュッセルでは3万人参加

教育環境の改善や物価高対策を求める大規模なデモがフランス全土で続く中、同様の不満を背景にイタリアやベルギー、ポルトガルなど欧州各地でもデモが相次いでいる。一部の参加者が暴徒化し、略奪や破壊行為に及んでおり、各国政府が対応を急いでいる。

イタリア・ミラノで270人連行、8割が未成年

イタリアでは17日、北部ミラノやボローニャ、トリノなどで生活費の高騰に抗議するデモがあり、参加者が警官隊と衝突した。ミラノでは18日も続き、黒い服や覆面姿の若者たちがドゥオーモ(大聖堂)周辺などで店舗を襲い、ゴミ箱に火をつけた。

ANSA通信によると、約270人が警察当局に一時連行され、うち8割が未成年だった。メローニ首相は17日、SNSで「デモを行うことは権利だが、街を焼き荒らすことは権利ではない」と批判した。19日に会合を開き、治安対策を協議する。

ポルトガルやアルバニアでも抗議が拡大

ポルトガルの首都リスボンでは17日、数万人が住宅価格や生活費の高騰に抗議し、市中心部を行進した。

東欧アルバニアでも13日から、教育費の見直しなどを求める学生のデモが行われている。ロイター通信によると、政府のリゾート地開発計画に反対する人々も加わり、規模が拡大した。17、18日には首都ティラナに数千人が集まり、エディ・ラマ首相の退陣などを要求した。

ベルギー・ブリュッセルで3万人参加、一部が投石や放火

ベルギーでは今月上旬から抗議デモが続いている。9日には首都ブリュッセル中心部で、学生や労働組合が政府の予算削減や大学などの学費値上げに抗議した。ロイター通信によると、約3万人の参加者の一部が警官隊に石やビール瓶などを投げ、バスに放火し、警官隊が催涙ガスや放水で鎮圧した。

欧州のニュース専門テレビ「ユーロニュース」は、一連のデモはフランスで先月始まった抗議活動が発端だとし、「フランスの学生たちの怒りが欧州中に波及している」と伝えている。