【ニューヨーク=大月美佳】国連総会は12日、パンデミック(感染症の世界的大流行)に関する対策をまとめた宣言案を賛成多数で採択した。9月の政府高官級会合で全会一致で採択される予定だったが、米国の反対などで見送られていた。
採択の詳細と反対国の立場
採決では153か国が賛成し、米国、アルゼンチン、イスラエルが反対、ニュージーランドとパラグアイが棄権した。全会一致には至らなかった。
宣言の目的は、昨年採択された「パンデミック条約」の運用規則の制定に向け、国際的な協力を促すことで、法的拘束力はない。
米国の反対理由とEUの対応
米国は同条約への不参加を表明しており、「加盟国を条約に拘束しようとする文言は受け入れられない」などとして反対した。
一方、9月の会合で技術移転のあり方などを巡る複数の懸念を示していたEU(欧州連合)は「全体的な目的への支持」を理由に、賛成票を投じた。